終電ひとつ前の時間帯。
駅のホームには、人の気配はなく、線路の奥から電車に流れて近づく風の匂いだけが漂っていた。
いろはの頬はほのかに熱い。レモンサワー二杯と、誰かが勧めた日本酒を一杯。靴のヒールがコツ、と白いタイルを叩くたび、さっきまでの喧噪がすこし遠のく。
車両のドアが開き、ひやりとした空気が入れ替わる。
空いたロングシートの端に腰を掛けると、電車は滑るように動き出した。窓の外で夜景がほどけ、ネオンが線になって流れていく。
吊り革が小さく触れ合い、規則正しいモーター音が胸の鼓動と同じテンポに重なる。
彼氏からのメッセージには”ついたら教えてね”の文字。
“了解”と打とうとして、目の前に立つ人の気配に気づく。
背丈は高く、黒いダウンジャケットに身を包み、顔はほとんど陰に沈んでいる。電車の揺れに合わせて身体を微かに傾けるその立ち姿に、どこか不自然な圧を感じた。
いろはは無意識にバッグを膝の上に抱え直し、席の移動を試みる。
次の瞬間、男の手が素早く伸び、いろはの口元を覆った。
同時に反対側の手で肩を押さえつけられ、抵抗する隙も与えられず、いろはの身体をロングシートへと押し戻した。
男: 声出すなよ…
奥田: ………っ💦
低い、擦れた声が耳元で響いた。
車両内には自分たちしかいない。もちろん、助けは来ない。
パニックが全身を貫く中、男の手がワンピースの中に滑り込む。
奥田(心の声): 逃げなきゃ…💦
いろはは必死に身体をよじらせる。しかし、男の体重が容赦なくのしかかり、自由を奪っていく。
震える指先でスマホを取り出し、何とかメッセージアプリを開こうとした時、
男: 余計なことすんなって言っただろ…
男は冷たく言い放ちながらスマホを掴み取り、それを乱暴に座席の下へ放り投げた。
ガシャンという音と共に暗闇へ吸い込まれていった。
男: お前みたいな女が一番ムカつくんだよ…
男の手が再びいろはの太腿の内側を這い上がり、パンツに触れる。
奥田: んっ…ぃや…💦
声にならない悲鳴が喉の奥で消えた。
震える指先が必死に男の腕を掴むが、ビクともしない。恐怖と絶望が、アルコールでほんのり火照っていた身体を一気に凍らせた。
パンツが引き下ろされる音が、電車の走行音にかき消された。
奥田: きゃあぁっ…💦
男の指がいろはの秘部を探るように滑り込んだ。
いろはは固く目を閉じる。男の荒い息遣いが耳元にかかる。
奥田: うぅっ…💦
クチュっグチュっ
濡れた感触を確かめるように指が蠢く。いろはは目をぎゅっと閉じたまま、唇を噛んで耐えようとする。
奥田: んっ…💦
男: ほら、こんなになってるじゃねぇか……
トロっ…💦
嘲笑するような声とともに、男は指をさらに深く突き入れた。
グチュっグチュっ…💦
奥田: やめて…お願い…💦
涙がぽろぽろと頬を伝い落ちた。
懇願の声も虚しく、男はズボンのチャックを下ろす。熱く硬くなったものが、いろはの太腿に当たるのを感じた。
スリスリっ…💦
奥田: いや…絶対にいや…💦
男はいろはの足を持ち上げると、一気に自分のものを押し込んだ。
ズプっ…💦
奥田: あがぁっ…いやっあぁ…!💦
激痛が走り、いろはは泣き叫ぶ。
涙で滲む視界の中、男の動きが加速していく。車輪の音と混じり合って、卑猥な水音が響く。
グチュっ…パンっ…💦
男: どうだ?気持ちいいだろ?
奥田: うぅ…💦
否定する声にも力がない。いろははただ、この悪夢のような時間が終わることを祈っていた。
パンっ…パンっ…💦
奥田: もうっ…やめてぇ…💦
男の動きはますます激しくなり、いろはの身体を揺さぶる。
男はいろはの腰を掴み、ぐいっと引き上げた。
奥田: っ……いやぁ!💦
肩をつかまれ、ずるずるとドア脇へ引きずられる。
立ちバックの体勢にさせられ、いろはは思わずバランスを崩してドア付近の手すりに縋りつく。
ガラス張りのドアに、自分の歪んだ顔と、後ろから覆いかぶさる影がぼんやり映った。犯されている自分の姿がそこにあった。
奥田(心の声): いやっ…こんなのっ…見たくないっ…!💦
パンっ…パンっ…💦
電車の振動が、突き上げられる衝撃とシンクロする。
揺れるたびにガラスが鈍い音を立て、それがまるで自分の絶望の呻き声のように聞こえた。
奥田: いやっ…やめてぇっ…!💦
涙がとめどなく溢れ、化粧が溶けていく。男は嘲笑うように笑い声をあげた。
男: 見てるか?この姿…最高に興奮するぜ…
パンっ…パンっ…💦
奥田: もういやっ…やめてよぉ…!💦
泣きながら首を振るいろはの耳元で、男がさらに追い討ちをかける。
奥田(心の声): 誰か助けて…誰か…💦
必死に声を殺すために唇を強く噛む。血の味が広がった。
男はそんないろはの反応を楽しむように、さらに激しく動き始める。
パンっパンっ…💦
電車が減速を始めた。駅のホームが近づいてくるのがガラス越しに見える。
奥田: もう終わりにして…お願い…💦
涙声で訴えかけるいろはの背中を、男は荒々しく押し潰した。
男: まだ終わらせねぇよ…
ガタンゴトンという音が次第に弱まり、電車がゆっくりとホームに滑り込んでいった。
駅の灯りが近づいてきた。
数人のホームに立つ人々の姿が見える。いろはの心臓が希望に高鳴った。
奥田(心の声): あと少し…あと少しで解放される…💦
そう思った瞬間だった。
パンパンっ…パンパンっ…💦
男が不意に腰の動きを速めた。
奥田: んんっ…!? やめっ…あっ!?💕
突然の強烈な刺激に、いろはの身体が弓なりにしなる。
電車はスピードを落とし、揺れが不規則になる。
ドアのガラスが微かに震える。ガラスに映った自分の顔が、快感と苦悶に歪み始めていた。
いろはの中の希望は、自分の惨めな姿を見られてしまう恐怖にも変わっていた。
奥田: やめてぇ…!見られちゃ…!💕💕
懇願は届かない。男はいろはの腰をがっちり固定すると、最後の一突きを放った。
ビュルっ…ビュルルル…💦
奥田: あああっ…! ひゃあぁぁぁっ!! 💕💕💕
ビクんっ…💕ビクビクっ…💕
身体が跳ね上がり、頭の中が真っ白になる。背筋がゾクゾクと震え、秘部からは熱い液体が滴り落ちるのを感じた。
絶頂の叫びが車内に響いたかと思うと――
ドアが開いた。
客たちが一瞬こちらに視線を送る。ある者は眉をひそめ、ある者は急いで視線を逸らした。
いろはは恥ずかしさで死にそうになりながらも、必死で顔を伏せた。
次の瞬間、男の重みが突然消えた。足元が崩れ、反射的にホームへ降りる。
振り向くとそこには誰もいない。幻覚のように男の姿は消えていた。
奥田: ……えっ?💦
困惑していると、膣内にドロリとした感触が広がった。生温かい液体が太腿を伝う。
奥田(心の声): 嘘っ…!💦
ホームに一人残されたいろはは自分の身体から流れ落ちる液体を呆然と見つめていた。
奥田: いやだぁ…やだよぉ…💦
泣きじゃくりながら服を整える。汚れた下着と内股の湿り気が現実を突きつけてくる。
電車のドアが閉まり、発車のベルが無情に鳴り響いた。
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