駅を出たら、夜の湿った風がふわっと頬にあたった。
コミケ帰りの人たちもだいぶ減り、あのごちゃごちゃした雰囲気が急に遠ざかった気がする。
高校生の◯◯は小さなリュックを肩にかけ直しながら、横を歩く瑛紗をちらっと見た。
撮影は終わったはずなのに、着ているキャラの“気配”はまだ残ってる。頬も、まだ少し赤い。
池田: ◯◯くん…今日はこのまま帰るの?
◯◯: え…うん…だってもう夜だし…
池田: ふーん…じゃあ…ちょっとだけ寄ってこ…?
◯◯: え…どこに…?
池田: すぐそこ…冷房あるとこ…コス終わったあとって熱こもるからさ…
言い方はいつも通りふわっとしてるのに、手は◯◯の袖をつまむ。
引っぱる力はぜんぜん強くない。けど、断りづらい。◯◯は小さくため息をついた。
◯◯: 分かったよ…
〜移動後〜
ビルの4階レンタルの小さなスペース、白い壁とソファと全身鏡。エアコンの風が涼しい。
池田: はぁあ…ここ…空いててよかった…
◯◯: なんで部屋借りるの…
池田: いまのままの私が…抑えられなくて…💕
◯◯: いまのままって…
池田: このキャラってさ…少しえっちじゃん?💕
◯◯: うん…
池田: いまの私は”そういうのしたくなるモード”に入ってるってこと…💕
あけすけにそう言って、瑛紗は◯◯の肩を持つ。
池田: ねぇ◯◯くん…キスしたことある?
◯◯: えっ…ないけど…💦
池田: やっぱり…💕
◯◯: やっぱりって…💦
池田: それがいいの…初めての人の顔…好きだもん…💕
そう言うときだけ、さっきのキャラよりも少し大人びる。声も半音落ちる。
池田: 今日は私が…◯◯くんの初めて…ぜんぶもらってくね…💕
◯◯: ちょ…ちょっとまっ…💦
にこっと言って近づいてくる。ソファの端に座らされた◯◯の膝に、瑛紗は自然に手を置いた。
池田: こわい?
◯◯: ちょっと💦
池田: かわいい…じゃあ“見てるだけ”からにしよ…💕
瑛紗は◯◯の前で胸の前のリボンを解き、白いブラウスのボタンをひとつずつ外していく。
肩からブラウスを滑り落とすと、シンプルな白いブラジャーが現れた。首のチョーカーが色っぽく残る。
池田: どう…?💕
恥じらいと期待が混ざった目で瑛紗が尋ねると、◯◯は息を呑んだ。
◯◯: すごく…なんというか…きれい…💦
瑛紗は小さく微笑むと、ブラのホックに手をかけた。パチンという音と共に解放され胸が露わになる。
池田: 触って…💕
瑛紗は◯◯の手を自身の胸に持ってくる。瑛紗の胸の鼓動が、手のひらを通して伝わってくる。
池田: 私のドキドキ聞こえる…?💕
◯◯は頷いたが、言葉が出ない。彼女の肌は想像以上に柔らかく、そして熱かった。
池田: 私もここ…触っていい…?💕
◯◯: うん…💦
指先で、◯◯のベルトをほどく。◯◯は自分でも驚くくらい、心臓がどくどくいってるのを感じた。
池田: 緊張しなくていいよ…大丈夫だから…💕
瑛紗が◯◯のパンツを下げると、大きな欲望が現れる。
池田: ちゃんとあったまってる…えらいね💕
◯◯: えらい…?💦
池田: ここまでなってるの…かわいいってこと💕
彼女の指先が彼の敏感な部分に触れた瞬間、〇〇は小さく声を漏らした。
◯◯: んっ…💦
瑛紗はその反応に安心したように微笑むと、優しく彼のものを握った。
池田: 大丈夫だよ…私が全部やってあげるから…💕
彼女の手がゆっくりと上下に動き始める。その温かさと柔らかさに、〇〇は思わず身を捩らせた。
池田: ほら…気持ちいい?💕
◯◯: うんっ…💦
池田: 嬉しいっ…じゃあ💕
そう言って、瑛紗は口を近づけた。
池田: ふぅっ…💕
あったかい吐息が先に落ちる。びくっと◯◯の腰が揺れた。
池田: びっくりした?
◯◯: 少し…だけ…💦
池田: じゃあ、もう一回…💕
チュっ…💕
ほんのさきっぽにだけ、軽くキスする。音は小さい。
池田: 今の…こわくなかったでしょ…💕
◯◯: そんなには…
池田: じゃあ…もうちょっと…んっ…あむっ…💕
ジュっ…💦
口の中で包むように、あたたかくして、舌をちょっとだけ動かす。
多分、◯◯が想像するのより、ずっとやさしい。
池田: んっ…ん…っ…💕
チュルっ…クチュっ…💦
◯◯: ………っ💦
唇を下までつけた瞬間、瑛紗の喉がすこし鳴る。
池田: はぁあ…ね?…意外と平気でしょ💕
◯◯: 思ったより…💦
池田: でしょ?…私ね…人に見せるの好きだから…◯◯くんも…私がこうしてるとこ…ちゃんと見てて…💕
そう言って、今度はすこし激しく動く。
ジュポっ…トロっ…ジュルっ…💦
◯◯: んっ…あっ…💦
池田: んはぁ…いまの声かわいい…もういいかな…こっちは💕
◯◯: えっ…もう…💦
池田: うん…だって◯◯くん…今のだけで結構限界に近いって顔してるもん…ここから先は私が上でやるね💕
立ち上がると、スカートの裾がふわっと揺れる。瑛紗はそのまま◯◯の膝の上をまたいで、正面から抱きつく形になった。
池田: 初めてってね…下からより上からのほうが楽なんだよ?💕
◯◯: そうなの…💦
池田: そう…こっちの方が調整できるから…💕
くすっと笑って、瑛紗はスカートの中で入り口の位置をさぐる。瑛紗の呼吸が少しだけ深くなる。
池田: ん…ここ…あった…ふぅ…っ…💕
腰をほんのすこし浮かせて、ゆっくり下ろす。
ニュルっ…💦
池田: あったかいっ…💕
◯◯: ………っ💦
池田: はぁっ…ふぅっ…💕
くっついてる部分からあたたかいのが広がる。
池田: 痛くない…?💕
◯◯: うんっ…大丈夫っ…💦
池田: えらいね…じゃあ…ちょっとだけ動くね…💕
クチっ…クチュっ…💦
ほんとに小さく、前後にすべらせる。摩擦も、音も、控えめ。
池田: んっ…これくらいなら…こわくないでしょ…💕
◯◯: んっ…うんっ…💦
池田: よかった…私もこれくらいが好きっ…💕
瑛紗は腰を動かし、好みの角度を探る。
グリっ…グリュっ…💦
池田: いいとこっ…あたるっ…💕
瑛紗の吐息が増える。さっきまでの余裕が、小さく崩れていく。
池田: これ…私のほうが先にきちゃうやつっ…💕
グリュっ…グリュっ…💦
身体をすり寄せるたびに、胸が当たって、首筋に息が落ちる。
池田:んっ…んんっ…💕
◯◯はただ瑛紗の背中に腕を回して支える。
池田: …っ…きちゃ…っ…💕
◯◯: えっ…💦
池田:んんっ…はぁぁ…っ…💕💕
ビクんっ…ビクっ…💕
瑛紗の肩が大きくふるえる。腰の動きが一瞬止まって、それからゆっくりほどける。
池田: はぁあ…今の…ちょっと恥ずかしいんだからね…💕
しばらく抱きついたまま、瑛紗は呼吸を整えた。頬はさっきよりもっと赤い。
池田: じゃあね…次は◯◯くんの番だから…ちゃんと最後までさせて…💕
◯◯: 最後って…?💦
◯◯の問いに、瑛紗はふわりと体を起こし、まだ火照った顔でにっこりと笑った。
池田: ん…じゃあね…私がこっち向くから…後ろから来てほしいな…💕
◯◯が戸惑っている間に、瑛紗は素早くソファに四つん這いになった。白いレースのスカートがふわりとめくれ、腰の曲線があらわになる。
◯◯: えっ…と…💦
慌てて視線を泳がせる◯◯に、瑛紗はくすっと笑いながら腰を揺らした。
池田: 大丈夫…指先で入り口探してみて…?💕
その言葉に、◯◯は息を呑む。指が微かに震えながら、瑛紗の割れ目に触れた。
クチュっ…💦
池田: んっ…そこ…そのままっ…💕
◯◯は慎重に自身のものを近づけた。
ニュルっ…💦
先端が押し広げる感覚に、瑛紗が息を詰めた。
池田: ふぁあ…もっと…奥まで…💕
無防備な背中が小さく反り返る。◯◯は必死に腰を進め、最奥まで届かせた。
ヌチっ…💦
池田: ふぅ…はぁあ…奥っ…あたってる…💕
瑛紗の声が甘く溶ける。ソファの生地がきゅっと皺を作った。
パンっ…パチュっ…💦
乾いた音と湿った音が交互に鳴る。
池田: あぁっ…そう…もっと速くしていいよ…っ…💕
パンっ…パンっ…パンっ…💦
徐々に律動が激しくなる。瑛紗の胸が揺れ、ソファの背もたれに押しつけられた指先が白くなる。
池田: んんっ…っ…すごいっ…深いっ…💕
言葉の端々が詰まり、吐息に変わる。
◯◯: 俺…もうっ…💦
池田: うんっ…いいよ…中にっ…出して…っ…💕
その声に煽られるように、腰がさらに深く沈む。
パンっパンっ…パンっパンっ…パンっ…💦
最後の一突きで、瑛紗の中がきゅっと締まった。
ビュルルっ…ドクっ…ドクっ…💦
熱いものが瑛紗の奥に広がる。
池田: あぁ…んんっ…はぁあ…あつい…っ…💕
崩れ落ちるようにソファにうつ伏せになり、瑛紗は肩で呼吸を整えた。髪が汗で濡れ、首筋にまとわりつく。
池田: 気持ち良かった…?💕
小さく振り返る瞳が、まだ余韻に潤んでいる。
◯◯: うん…っ…💦
くすっと笑い、瑛紗は自分の腹に手を当てて囁いた。
池田: ここに◯◯くんの初めてが入ってる…ふふっ…嬉しいっ…💕
小さく照れ隠しのように肩をすくめると、ゆっくり立ち上がった。白いレースのスカートの内側には、まだ熱がこもっていた。
ソファの背もたれにもたれかかる◯◯の肩に、瑛紗はそっと頭を預けた。
池田: 今日は…本当にありがとう…💕
◯◯: こちらこそ…💦
池田: ね…また…こうやってしていい?💕
◯◯: また?
池田: そう…私が…したくなったら…💕
◯◯: 勝手だね…
池田: うん…だから覚悟しといてね…◯◯くんの初めて…私がぜんぶもらったんだから…💕
── この物語に近い世界を覗くなら ──



コメント